・逐次反応(初期条件が異なる場合)

前ページにおいて,同じ逐次反応,

ですが,初期条件は,

でした.では,

の場合にはどうなるでしょう?

[A]の場合は簡単ですね.

[B]の場合には,計算はここで.

この式で重要なポイントは,
 二つの指数関数の
になっていること.
もちろん,pk2>k1,あることが条件ですが.
前ページの場合には,
 二つの指数関数の
になっていましたね.

[C]の場合には,計算はここで.

グラフにしてみましょう.
 k2=2*k1
 p=0.6
の場合です.

Aは単純な指数関数的減少Bは穏やかな減少Cは指数関数的だけど,だらだらと上がる上昇,と見えますね.
これは,単なる数字遊びに過ぎない,と思われる方もおられるかも知れません.
しかし,結構重要な意味をなすのです.
それは,

において,Bを中心に考えてみてください.
すると,
 BはCへ遷移する
という一次反応がメインですが,
 A
という状態から徐々に供給を受けている,と考えることもできるわけです.
たとえば,
 A:未成熟なGFP
 B:蛍光を発するGFP
 C:退色したGFP
なんてことも...

次は,平発(併発,平行,競争)反応,です.

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